0歳2ヶ月の娘が38.0度の熱を出しました。
あれ?と思ってから、病院に行くまで、今思うとあっという間でした。
結果、大したことはなかったのですが、まだ小さい赤ちゃんということで、とても焦ってしまいました。
もし同じように突然の赤ちゃんの発熱などで慌てている方の参考になればいいなと思い、怒涛の2時間をレポートしたいと思います。
なんだかいつもより睡眠の長い娘がやっと起きました。授乳のために抱いていると、心なしか体が熱い気がする。
2歳になったばかりの兄が風邪を引いていたため、うつったのではないかと嫌な予感。
熱を測ってみると、「37.9度」の表示。
うっそーと思いながら、きっと寝てたからだ。厚着してたからだ。と自分を落ち着かせる。
「5分したらまた測ってみよう。きっと下がってるよ。」
そう思って、ソワソワしながら息子の相手。
「そろそろ下がったかな?」
と思い、熱を測ると、今度は体温計が38.0度の表示に。
えー生後2ヶ月の赤ちゃんって抗体あるんじゃないの?これって大丈夫なの?と慌ててスマホを手に取り、「生後2ヶ月 発熱」と調べると、「病院に行くべき」と書かれている。
そこでふと思い出した。息子の保育園でRSウイルスとやらが流行っているということ。
もし息子がRSウイルスにかかっていて、娘にもそれがうつっていたらどうしよう。
そんなことを思っていたら、夫から仕事が終わったという連絡が。
車で迎えに行こうかバスで帰ってきてもらおうか悩んだが、病院に行くにしてもきっと1人では無理なので、少しでも早く人手を増やしたい!と思い、車に子どもたちを押し込め、出発。
「うーんと、ほら、なんだっけ、あの、子どもが急に病気やケガをしたときにかける電話!」
夫を迎えに行く車の中で必死で思い出す。あれ何番だっけ!
息子が0歳のとき、一度インクをなめてしまい、慌てて電話した番号を思い出す。
「うーん、確か、#8000?」
そう思いながら夫と合流。
運転を変わってもらい、うろ覚えだったが、確認する余裕がなかったのでとりあえず#8000に電話。
すると「午後7:00から午前8:00まで対応します」とアナウンスが流れた。
※愛知県の場合。各県によって対応時間が異なるようです。(番号は#8000で統一)
子ども医療電話相談事業(#8000)について 厚生労働省HP
番号合ってた!けど、あとちょっと待たないと!
今思えば夜間、子どもが体調を崩したときにかける電話番号だから、夜しかつながらないのは当たり前なのに、24時間対応だと思っていた自分…
よし!19:00だ!とリダイヤル。
結構長いアナウンスが流れる。
「診察するためではなく、どのような対処をすべきか相談するための番号です」
といった旨の内容。
ソワソワしているこちらは早送りしたい気持ちになる。
やっとつながったと思ったら、今度は電話をかけている私の名前と生年月日と、住んでいる市町村を聞かれる。
きっと落ち着かせるためにゆっくり話しているんだろうと思うのだが、どうしても気が急ってしまう。私もこれじゃだめだと深呼吸。
やっと
「どうしましたか?」
と聞かれたので、せきを切ったように
娘が0歳2ヶ月であること。熱が38.0度あったこと。兄がずっと風邪を引いていること。兄がRSウイルスかもしれないことを説明。
すると、
「万が一RSウイルスだった場合、生後2ヶ月の子だと重症化するかもしれないので、すぐに病院に行ってください。今、救急医療情報センターの番号をお伝えするので、そこにかけてみてください」
と言われる。
重症化!?すぐに病院!?
と言われ、ますます緊張し、少し震える手で言われた番号に電話をかける。
すると、19:30まで診察可能な小児科と、それ以降も診察可能な夜間外来を紹介された。
ただ、夜間外来の方は研修医が担当するので、専門的な診察であれば、急いで19:30まで診察可能な小児科をお勧めするとのこと。
後から思い出すと、この救急医療情報センターってとても便利。今までとにかく自分でネット検索していたけど、今度からはここで情報提供してもらおうと思う。
そうこうしているうちに家に着いたので、母子手帳と保険証を準備しながら、小児科に電話し状況を伝えると、診察してくれると言われ、少し安心する。
夫に19:30までに病院に行かなくてはいけないことと、病院の場所がわからないから調べて欲しいというのを少し強い口調で何度も言ったら、私の説明も足りなかったようで、夫が怒り出した。
「わかったから、ちょっと一回黙って!」
それで私もムカッときて、大きなため息。
超険悪な空気。
そのままピリピリしながら息子と夫を家に置いて、娘を車に乗せ出発。
方向音痴な私は、焦りもあったのか、一本道を間違えてしまったが、無事に病院に到着。
初めてきた病院だったけど、超レトロな雰囲気で、壁や床を見渡してしまう。なんだかタイムスリップした気分。
スマホで「RSウイルス」について調べたら、「小さい赤ちゃんは重症化しやすいから、入院することが多い」という文言を見つけて、
「どうしよう、どうしよう…」
とソワソワしていたら、娘の名前が呼ばれ、診察室に向かう。
待っていたのは優しそうなおばあちゃん先生。
ニコニコしながら娘をベッドに寝かしてくれる。
聴診器を胸に当て、ちょっと喉を見ただけで、
「あー、大丈夫、この子はRSウイルスじゃないですよ」
妙に説得力と包容力のある一言に、急に安心して、落ち着きを取り戻した。
先生が娘の肌着を整えようとしたとき、娘が先生を見て、微笑んだ。
先生が
「あら、笑ってくれたわよ、嬉しい」
とゆっくりした口調で喜ぶのを聞いて、やっと気持ちが和んだ。
お薬が処方されるのを待っている間、古めかしい院内の雰囲気を楽しむ余裕さえ出てきた。
「お薬は数滴水をたらして、練って指に取って、ほっぺの内側に塗ってあげてください。その後授乳したりミルクを飲ませると、きちんと飲めますよ。ミルクに混ぜちゃうと味が変わって飲まなくなっちゃうから気をつけてね」
とお薬の飲ませ方を教わって、病院を後にした。
家に帰ると息子も夫も寝ていたので、娘に薬をあげて、自分も早めに布団に入った。
この頃には夫と喧嘩したこともすっかり忘れて、あっという間だった2時間のことを思い返しながらいつの間にか眠っていた。
・気になる症状があったら少しでも早く小児科に行くか電話するべき。病院の開いている時間に病院にかかるのがベスト
・#8000に電話するときは手元にメモを置いておくこと(今回は慌てて夫のスマホにメモした)
・ピリピリした空気は夫婦喧嘩の元。こういうときこそ協力を
・#8000の番号はスマホの電話帳に登録しておく
幸い、翌朝、娘の症状は落ち着いていました。熱も下がっていました。
起きてきた夫が
「赤ちゃんに薬ってどうやって飲ますの?」
と言ってきたので、
「薬を水で練ってほっぺに塗るんだって」
と説明したら、首をかしげていました。
どうやらほっぺの外に塗ると思ったらしいです。
私の言葉足らずな癖も直さなくては…
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